◆吉田淳基 委員 陳情26第24号安心して住み続けられる家賃制度を求める意見書提出を求める陳情について、自由松風会の討論を行います。
 まず、我が会派といたしましても陳情されたUR賃貸住宅に居住されている方の大変苦しい状況などから、さぞいろいろな苦労をされているということはお察しをいたします。しかしながら、この独立行政法人改革等に関する基本的な方針に基づき国から示された第三期中期目標の内容については、20年先を見据えた持続的な経営確保を図る上で適正な事務の執行を行うために必要な改善を行うものであります。
 そうした中で国の目標や機構の計画においてUR賃貸住宅の家賃改定ルールの見直しを行うことは、近隣の賃貸住宅の家賃との均衡を失しないよう実勢価格をもとにした公正公平な家賃の設定を行うために改善するものであります。これには正当性、合理性があるというふうに考えております。
 このことから、本陳情の1点目につきましては、居住者から見れば国の目標に沿った改定ルールの見直しを行うことはさらなる家賃負担を強いられることになるため容認できないものであるということは理解をできます。しかし、一方で公正公平な視点で見ると適正な家賃の設定を行うためには現行制度の見直しが必要であることも認めざるを得ません。国や機構に対しましては、公平性を確保しつつも最大限居住者の状況にも配慮し、よりよい制度に向けて構築をしていただきたいということを申し添えて、自由松風会といたしまして、本陳情につきましては趣旨不了承とさせていただきます。